香川大学の卒業式がある3月24日、交通事故で休学し、今年卒業できなかった一人の学生が、同級生へはなむけの映画上映会を開く。
教育学部4年の河村奏音(かのん)さん(22)。高松市亀井町の映画館「ソレイユ・2」を貸し切りにして、アニメ映画「千年女優」(今敏監督、2002年公開)を上映する。
河村さんは高校生の時、今監督の「パプリカ」(06年公開)の関連動画を目にし、その映像にひかれた。他の作品も見ようと、レンタルビデオ店に足を運び、そこで「千年女優」に出会ったという。
「初めは映像に驚いたんですけど、ストーリーにもめちゃくちゃひかれて。どこまでも考察できる深みのある作品なんです」
大学2年の時、友人に「千年女優」が好きだと話したところ、意気投合。「いつか映画館でこの作品を見てみたい」と、上映会をやろうと決めた。映画館に問い合わせ、場所代や映像の使用料などを含め十数万円で借りられると知ったものの、タイミングが合わず、開催できずにいた。
休学して芽生えた、挑戦する気持ち
夏休みだった昨年9月、自転…
※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル